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Stew Leonard's 日本から視察されている注目の小売店

これはサンフランシスコではなく、
ニューヨークの方のグロッサリーのお店です。

何で視察されているかというと、その業績の好調さと
そのCompany Policyにあります。
それがこれです。
"Rule #1 -- The Customer is Always Right";
Rule #2 - If the Customer is Ever Wrong, Re-Read Rule #1."
とてもシンプル。

このようなPolicyを3トンもの御影石に刻み、入り口にどんと置いています。
これは、逆にお客様に変な気を起こさせなくする効果があると思います。ここまで言い切って信頼されればね。

また、扱っているアイテム数が、普通の同規模の店が3万であるのに
対して2千しか扱っていません。厳選されたものだけ、
目が行き届く範囲の数だけです。
これであれば欠陥商品を扱う可能性は大きく低下します。

そしてIEKAと同じ一方通行スタイル。目的のものがわかっている顧客には長く歩かされるだけで何のメリットもありませんが、お店側には利点がたくさんあります。混雑しにくい、商品をたくさん見せることができる、滞在時間が延びる、衝動買いを起こしやすいなど。
店内に楽しませる『しかけ』もいろいろしているそうです。

さらに、有名なとうもろこしの販売方法。皮付きのまま置いているのですが、
どうぞ皮をむいてください、痛んでいるものは捨ててくださいという顧客第一主義なんですが、実は店側の手間(傷んだ商品を店頭に出さないや皮をむいておくこと)
を省くことにもなっているという仕組みです。

Return Policyがあればどうなっているのか、読みたいところですが
それもなければ、すごいと思います。ただ大規模に店舗展開はできないと思います。
Policyを文字通りに解釈して行動する消費者が増え、コストがかさみ
価格に転嫁されるからです。

でも、商品数が少ないというのが最大の武器ですね。
そこを無視して、Policyだけ御影石を使わずまねする
とつぶれると思います。

ちなみに、この会社はアメリカで働きたい会社ベスト100に
選ばれているそうです。
by kenjimasamunecat | 2004-07-26 00:39 | 日々